UlyssesとScrivenerの個人的な使い分け方

 UlyssesとScrivener。私の中では、執筆を行うアプリとしては2トップの存在となっています。他にも色々なものに手を出してきましたが、これらを超えるものは未だに見つかってはいません。

Ulysses

Ulysses

  • Ulysses GmbH & Co. KG
  • 仕事効率化
  • ¥5,400

Scrivener

Scrivener

  • Literature & Latte
  • 仕事効率化
  • ¥5,400

 ただ、この2つのアプリは癖も趣向も全然違うもので、そうなってくると当然のことながら使い方も違ってきます。アプリには、アプリに相応しい使い方をしたいものです。

 結論から言ってしまえば、私個人の使い方は以下の通りとなっています。

  • ただ単純にだらだらと文章を書きたいだけならUlyssesを使う
  • 入り組んだ構造になったり、じっくり構想を練る必要があったりしそうならScrivenerを使う

 以下、簡単に説明を加えていきます。

シンプルだからこそシンプルなものに役立つUlysses

 Ulyssesは執筆そのものに集中できるようになっているのがコンセプトのようで、実にシンプルな作りになっています。プレーンテキストをベースとした設計で、執筆意欲を削ぐような余計な機能があまりありません。その分、書きたいものが頭の中である程度まとまっているときは、このアプリを使えばすごく効力を発揮してくれます。

 その一方で、ライブラリ機能に関しては貧弱と言わざるを得ません。どちらかと言えば文書の管理はEvernoteに近いような仕方でのものになっていて、しかも装飾機能もそれほどあるわけではありませんから、例えばネタやプロットを少しずつ小出しして、後ほど再設計するのには不向きなのです。簡単なメモくらいならどうにかなると思われますが、それくらいなら純正のメモアプリを使った方がまだ良いと言うものでしょう。

 そのような点を踏まえますと、肩肘張らずに書きたいときに何となく書いていけるものにUlyssesは向いているように思えます。実際のところ、私はこのブログの記事を書くときはもっぱらこのアプリを使っておりますが、他の用途ではほとんど使わなくなりました。

入り組んだ構造でこそ威力を発揮するScrivener

 Scrivenerのコンセプトと言えば、複雑な構造をもつ文章を書くのに、他に類を見ないほどの豊富な機能で立ち向かうというのがしっくり来ると思っています。実際、とてつもなく機能は多いです。そのせいか、私自身、未だに使いこなせている自覚がありません。Scrivener本でも読んでみたいものです(未だに手をつけられていないのがすごく残念なのですが)。

 ただ、その機能の多さゆえにとっつきづらい点は強調しておくべきでしょう。特に、Scrivenerはリッチテキストを採用しているので、「己の思うがままにただ書けば良い」Ulyssesに比べますと、あまり書きやすくはないです。一方で、自分の思うように装飾・強調できるのがリッチテキストの強みではありますから、ある程度までは自分の思いがそのまま形になるという点では嬉しいかもしれません。とは言っても、最終的にはWordや一太郎にテキストを横流しすることになるでしょうが(苦笑)。

 とりあえず言えるのは、Scrivenerは非常に強力なライブラリ機能を持っており、フォルダや文書自体を自由に作成したり入れ子にしたりできるというところです。この機能によって、文書やメモなどの整理がかなりやりやすくなっており、ネタの中でもいくつもカテゴリー分けすることすら簡単に実現できてしまいます。また、文書の一つ一つに簡単な説明を付すことにより、概要をまとめて一望することも可能となっています。それらが使えるだけでも、立派なScrivenerユーザではないでしょうか。

最後に

 UlyssesとScrivener、この2つのアプリのどちらが優れているとか劣っているとか、そういった話はできることならしたくありません。そんなもの、人によって違ってくるだけの問題であって、それぞれに良さもあれば良くないところもあります。大事なのは、アプリの良さを執筆にどう活かすか、そういったところではないでしょうか。

 ありきたりな終わり方にはなってしまいましたが、今日のところはこの辺で。