つべこべ言わず、自分の読みたいものを書いていけば良いのではないか

 ふと思ったことですが、商業で小説を書いているのでない限りは、ただひたすらに自分の求めているものを追求しても良いのではないでしょうか。特に同人の場合、需要なんて気にしていては何もできなくなってしまいます。他人に受け入れられるかどうかを考えている時点で、それは同人活動のあるべき道からは外れてしまうことになります。

 私などは、ものを書くときにどうしても受けるかどうかを考えてしまいがちだったのですが、そのような考え方である限りは、自分にとって納得できるものは書けはしないのですね(他人視点ではともかくとして)。同人というのは、まず自分が満足するということが第一ですから、他人のことばかり気にしていてはどうしようもありません。

 ですから、一次創作をやりたければ一次創作をやれば良いし、二次創作の方が向いていそうならそちらをやれば良いのです。ここは自分の欲求に素直に動いた方が良いでしょう。商業でやっているのではないのですから、売れるアイデアを出そうとか、一人でも多くの人に受け入れられるにはどうすれば良いかとか、そういったことを考えるのはあまりよろしくありません。

 商業においては、売上の良し悪しは活動の続行を判断する上で重要な要素ですが、同人においてはそうではありません。むしろ、売上についてあれやこれやと考えてしまうようでは、同人作家としては二流、いや、三流と言うべきでしょう。同人作品で稼ぐこと自体は悪ではありませんが、売上と同人活動とは切り離して考えなければなりません。

 同人活動がうまくいっているかどうかを判断する材料になるのは、何と言っても、自分が読みたいものを書けているか、あるいは自分にとって納得のゆく活動ができているか、この辺りなんだと思います。ここで注意したいのは、あくまでも「自分が読みたいもの」である点です。「どこかの誰かが読みたいもの」ではありません。同様に、「自分にとって納得できるもの」であって、「どこかの誰かが納得できるもの」ではないのです。同人においては、「自分の満足度」こそが何よりの行動の軸となります。

 もちろん、他人から刺激を受けたりアイデアをもらったりして、その結果作品が出来上がること自体は良いと思います。ですが、その場合、自分にとって良い経験と見なせるのでなければ、同人活動としては失敗しています。逆に言えば、どんな場合であれ、自分に利益があって、初めて同人活動が実りあるものとなるのですね。

 同人において目指すべきなのは、あくまでも自分が作品を書くことを楽しむことです。肌に合いそうな作品だけを書いていても、誰からも文句を言われる筋合いはありません。一方で、肌に合わなそうな作品にはなるべく手を出さないことも重要です。自分が楽しめなければ、同人をやる意味がありません。

 同人作家を名乗っているのならば、他人の行動や作品を非難する前に、自分の書きたいものを書くようにしましょう。その方が、たぶんお互いに幸せになれます。聞いてるか、昔の自分(苦笑)。