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新しい「Things」が出たというので買って使ってみた

 MaciPhoneでToDoアプリと言えば、それこそ星の数ほどあって、それぞれに良いところとあまり良くないところがあると思います。

 例えば、私が今まで愛用していた「OmniFocus」というアプリは、アウトライン式にタスクをずらずらと記述できて、色々な方向からタスクを俯瞰できるのが長所でありましたが、それほど使わない機能も多く、やや融通がきかない印象も強かったです。早い話が、痒いところにはなかなか手が届きづらかったわけですね。

 一方で、この記事で紹介する「Things」というアプリは、シンプルさを突き詰めていった結果の一つなのだと思います。それでいて、Mac標準のリマインダーよりはかなり分かりやすい仕上がりになっているのではないでしょうか。

 現在、Mac版、iPad版、iPhone版ともに20%割引のセール中とのことなので、欲しい方はお早めにお買い求めください。

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拾い上げ型のタスク管理アプリ

「Things」の特徴としては、他のアプリのように期限が迫ってきているタスクがずらずらと表示されるのではなく、やりたいものから順序良くこなしていけるタイプのものになっているというところです。

 例えば、資格取得のために教科書を一冊終わらせたいとしましょう。そこで、普通のタスク管理アプリなら、「いつまでに終わらせるか」という意味で期限を設定するものだと思われます。しかしながら、これでは、本当に定まっている期限と、そうでないもの(自分で勝手に決めたもの)の区別をすることができません。あるいは、「いつまでに終了させるべきか」の判断がなかなかつきにくく、何度も延期してしまうこともしばしばあります(苦笑)。そのまま、教科書を一読するのがいつまでたっても終わらない可能性も考えられてしまいます。

 一方で、「Things」においては、「いつまでに終わらせなければならないか」という期限の他に、「いつ始めるか」を決めることができます。そこで、教科書のこの章については明日から始めて、その次の章については来週以降に始める、というようなことが可能となっています。「何日までに終わらせる」ではないところがミソです。そのような設定ができるので、タスク管理については結構融通はきくかな、と思っています。

 その中でも、「今日から取り掛かりたいもの」については、「今日」というメニューの中に表示されています。多くのアプリでは「今日」と言うと「今日中に終わらせなければならないもの」となっていますが、「Things」においては意味合いが異なるのです。期限が特に定まっていなくても、「今日やりたいこと」は「今日」に表示させてしまうことができるわけですね。

 そういった意味で、「Things」は拾い上げ型のタスク管理ツールなのだと思います。

ユニークな「今夜」項目

 今日中には間違いないのだけれども、夜になってから取り掛かりたいタスクも存在するものと思います(例えば「日記をつける」「お風呂に入る」など)。そういう時は、「いつ始めるか」のリストの中から「今夜」というものを選べば、自動的に「今日」のうちの「今夜」の部分にまとめられます。

 これによって、タスクの取り組む時間帯の指定も少しはやりやすくなっているかな、と思います。もちろんリマインダー(通知機能)も使えますが、これだけだと不安ですし、リマインダーは通知を出してくれるだけなので、根本的な解決に至らないことも多いのです。

いわゆる「インスペクタウィンドウ」がない

 多くのアプリに搭載していると思われる、あのでかでかしい「インスペクタウィンドウ」が、このアプリにはありません。つまり、いちいちウインドウの右側に余計な設定項目などが表示されることはない、ということになります。

 これにより、ウィンドウをコンパクトにまとめることが可能となっています。特に、横幅をとることがありませんので、普通の24型くらいのワイド型ディスプレイですと、カレンダーアプリと横並びにして表示させることも決して不可能ではありません。

 それでは、タスクの設定はどのようにやるのかと言いますと、設定したいタスクをダブルクリックするだけです。これで設定項目が現れてきますので、そこから期限や「いつ始めるか」、あるいはサブタスク(チェックリスト)を設定することができます。タスクをカテゴリ分けしたいときは「プロジェクト」もしくは「エリア」という機能を使い、最終的にはドラッグ&ドロップで完了させます。

最後に

 実のところ、「Things」の機能はそれほど多くはありません。タスクにタグをつけることはできますし、プロジェクト機能も確かにあるのですが、いわゆる「フラグ」は立てられませんし、重要度を分かりやすい形でつけることもできません。「Things」にあるのは、ただのタスクの山といった印象です。

 ですから、タスクを拾い上げて、一つ一つ確実に処理していきたい方には向いていると思います。一方、タスクをどんどん記述していって、色々な方角から眺めていきたいという方は、「Things」ではなく「OmniFocus」をおすすめします。

 いずれにせよ、この「Things」も決して万人向けというわけではなく、人を選ぶツールだということは間違いなさそうです。Mac版については公式サイトで体験版が用意されていますので、興味のある方は使われてみてはいかがでしょうか。