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使ってみて分かった「Fire HD 8」のメリットとデメリット

Fire HD 8 タブレット 16GB、ブラック

Fire HD 8 タブレット 16GB、ブラック

 某日にセールをしていたので、Amazon純正タブレット「Fire HD 8」をこっそり買っていました。本当は「Kindle Paperwhite」が欲しかったのですが、「Fire」ではSDカードでKindleデータが取り扱えることを知って、まあ、Kindle専用端末であれば何でも良いよね、と思い購入。こうして使用を開始してから数週間が経過いたしましたので、使っていて思ったこと、感じたことなどを以下にまとめることにします。

 ちなみに、当方、Kindle系の端末を使用したことはないので、比較対象はiPadになってしまいます。

Amazonのサービスを使い倒している方なら十分におすすめできる

 まず、使っていて思ったのが、Kindleに限らず、ショッピング、ビデオ、ミュージックなど、Amazonにかかわるサービス機能がだいたい網羅されていて、手軽に利用できるようになっていることですね。さすがにAmazon製のタブレットであることはあります。

 例えば、この「Fire」も、本家Kindleシリーズと同じくKindleオーナーズライブラリの対象端末になっています。また、ショッピングをしていれば、それに関係する通知はどんどん来ますし、Amazonからのキャンペーン情報も時折配信されます。プライム会員であればビデオを楽しむことも容易です。

 一方で、導入できるアプリの量はお世辞にも多いとは言えません。一応Androidベースの「Fire OS」が搭載されているとのことですが、Google Playから直接アプリを持ってくることはできません。Amazonに登録されているものしか使用はできないのですね。Amazonのサービスをどんどん使ってほしい、ということなのでしょう。

 なので、Amazonのサービスを常日頃から利用している方なら十分におすすめできますが、たまにしか使わない人、そもそもショッピングしかしない人は無用の長物になるかと思います。

電子書籍iPadよりは読みにくい

 肝心のKindle書籍なのですが、「安かろう悪かろう」の言葉がぴったり当てはまる印象を受けました。「Fire HD 8」のディスプレイの質はiPadよりも随分劣っていまして、それこそ「何とか読める」というレベルです。少し見るくらいだけならともかく、長時間読み続けていると確実に目を疲れさせるものとなっています。

 また、Amazonの公式情報によると、外部ディスプレイに接続するのは不可能になっているとのこと。事前に調べておけば良かったかな、と思っても後の祭りですね(苦笑)。

 じっくり電子書籍を読むのなら、iPadのままにするか、もしくは本家Kindleを買った方が良いかもしれません。

バッテリーの持ちはそんなに良くない

 バッテリーについては、iPadほどはタフではない印象を受けます。十五分くらいKindle書籍を読み通すだけでも、数%あっという間に減ってしまいます。これも「安かろう悪かろう」と言うところでしょうか。

 公式情報では12時間となっていますが、正直、そんなに使えるものではないかな、という印象が強いです。

最後に

 このタブレット端末は、あえて言ってみれば「Amazon系のサービスを手軽に楽しみたい」という方向けのものだと思います。それ以上のものを求めるのはやりすぎだと思いますし、あまり期待しない方が良いでしょう。

 価格相応という言葉がありますが、高額だからこそ何でも柔軟にこなせてしまうiPadと比べますと、「Fire」は私にとってはパンチ力に欠けているものとなっています。冒頭に書いてあるように、きっかけはKindleだったのですが、それなら最初から読書に最適化されている本家Kindleを買っていた方が良かったかもしれません。

 とは言え、「Fire」ではプライムビデオ等も楽しめるようにはなっているので、時間があればそちらの方も楽しんでみようかな、と思います。

いくら不便でも私がUlyssesを使う理由

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 Ulyssesと言えば、MaciPadiPhoneで定番とも言える執筆用アプリです。特にMac App Storeにおいては幾度となく推されているもので、Macユーザであれば一度は目にしたことがあるかと思います。

 ただ、Ulyssesは決して全てのシーンにおいて使いやすいとは言えません。かの有名なScrivenerで搭載されている数多くの機能がUlyssesにもあるというわけではないですし、ファイル管理機能ですらEvernoteに毛が生えた程度になっています。簡単なメモをとるにも時間がかかるもので、そうしたいならむしろiA WriterやBearを使った方が手っ取り早いでしょう。特にBearはUlyssesにはない機能が少なからず搭載されていて、非常に魅力的なアプリだと思います。いずれにせよ、Ulyssesは痒い所に手が届きそうで、なかなか届かない、言ってみれば器用貧乏という風な印象があります。

 それでも、私はあえてUlyssesを使い続けていこうと思っていますし、現にそうしています。それは、決して苦行をしたいからではありません。ScrivenerやBearなどには見られない、Ulyssesならではの利点があるからです。

 Ulyssesの最大の武器と言えば、「書く」という行為に没頭できるように機能的に特化されている、という点です。少なくとも執筆機能において気を散らすようなものは見受けられません。これこそ、私がUlyssesを使い続けている一番の理由でございます。

 具体的にどういうことかと言いますと、Ulyssesはプレーンテキスト形式しか扱えません。さらに、物を書いている最中は余計なものが表示されないようになっているのですね(設定で若干変えることはできますが、基本的にはそのようになっています)。必要最小限の道具でもって文章を書いているという感覚を味わえます。一方で、他のアプリと違い、あれやこれやと道具を投入することはほぼ不可能です。

 私はひとまず文字という形に残すことができれば良いと思っていますので、ScrivenerやOmniOutlinerで見られるリッチテキスト形式は、はっきり言って煩わしいと感じています。とりわけScrivenerはMS Wordと違ってなかなか融通がきかないようになっており(逆に言えば、昨今のMS Wordはかなり使いやすくなっていると思います)、テキストを書いてゆく上でかなり厄介に感じられるのです。Ulyssesではそういう心配は一切無用です。ただひたすらに書いていければ、それで良いのです。

 但し、Ulyssesにできるのは「文章を書く」というところまでです。書いたものをPDFやMS Word形式などへ出力することはできますが、デザインがどれもこれも日本向けではなく(元が外国製だから仕方ないですけれども)、お世辞にも素晴らしいとは言えません。なので、特に長文を整形しようと思ったら、必要に応じてMS Wordや一太郎などに直接コピペするしかないのが辛いところです(一応プレーンテキスト形式への出力もできますが、使うことはあまりないでしょう)。

 ところで、Ulyssesに一番近い感覚で書けるものと言えばiA Writerでしょうが、どちらを選べば良いかは、正直に申し上げて、非常に難しいです。こればかりは好みの問題と言わざるを得ません。確かに採用されている記法はiA Writerの方が豊富だと思います(Ulyssesはテーブルやタスクを記述できません)。一方で、見た目を間接的に編集できるのはUlyssesの方が上です(iA Writerはフォントや行間が固定されてしまっています)。その他にも機能的に色々と違いがありますから、実際に両者ともに使ってみるしかない、というのが実情ですね。

 何はともあれ、Ulyssesは「まずは文章を一つや二つ書いていきたい。話はそれからだ」という考え方の人にはうってつけのツールだと考えています。これこそがこのアプリの肝となる部分でしょうし、書くことそのものが好きな私にとっては、大きな魅力のように感じられてくるのです。

創り手はSNSのアカウントを持たない方が良い

 昨今はTwitterやpixiv、あるいはInstagramといったSNSの台頭で、間接的にではありますが、創り手(同人作家も含みます)の生き様というものを容易に感じることができるようになりました。これにより、以前は遠く隔てられていた創り手と受け手(創らない人)との距離が、ここ数年でぐっと縮まってきたのではないかと思います。以前は一流の創り手と言うと、私のような凡人にとっては、雲の上にいるも同然の存在のように感じられましたが、今では、創り手と受け手が同じフィールドに立つことも珍しくなくなりました。創り手が雲から降りてきたか、それとも受け手が次々と雲に乗ってきたかは分かりませんけれども、とにかくそういう現象があちらこちらで見られるようになってきたのではないでしょうか。

 ですが、このような流れは本当に好ましいと言えるのでしょうか。私の過去の記事をご覧になってくださっている方にはすでに自明のことだと思いますが、私自身はこういう風潮には断固として反対です。そもそも、創り手はあくまでも作品で勝負すべきものであります。例えば土曜日や日曜日に何を食べたか、もしくはいついつにどこへ出かけたか、何を買ったか、といったような瑣末な情報を常日頃発信するようなことは、できることなら、控えていただきたいところです。作品をどのようにして創り上げるかを公開するのも、創り手になることを志望する者にとっては有用かもしれませんが、そうでない方には、はっきり言って、弄ばれるだけの都合の良い玩具に過ぎないと私は思っています。

「都合の良い玩具」という言葉が出ましたが、創り手に限らず、いわゆる「著名人」本人のアカウントは総じてそういうものではないでしょうか。SNSにおける面白さと言えば、作品をポンと公開してお目にかけるということではありません。そういうことなら小説本や画集などに目を通したり美術館や映画館に足を運んだりすれば良いのですからね。そうではなく、著名人たちがこぞって私生活を公の場に晒すこと、これこそがSNSの面白さのうちの一つなのではないかと思います。*1

 ですが、本来ブラックボックスの中に入っているはずの私生活やら考え方やらを見せたところで、いったい何になるというのでしょうか。受け手の人たちから共感を受けることはあるかもしれません。創り手と受け手とが以前よりもフレンドリーになることも考えられるでしょう。けれども、一方で、創り手の発言が受け手の気に入らず幻滅してしまう、なんてことも続々と起こり得ます。しかも、見識の稚拙さなどによって幻滅がドミノ倒しのように起こり、「炎上」にも繋がります。この「炎上」という厄介者、いったい何がその源となるか分かったものではないから、怖いものです。

 ですから、余計なことを言って火種を撒かないようにするためにも、SNSはなるべく使わないようにしたい、というのが私の姿勢でございます。創り手たちがSNSのアカウントを手放してくれれば、それが一番良いのです。とは言え、営業などのためにどうしても使わないといけないケースはあるでしょう。それでも、最新作の宣伝など、必要最小限度に留めておくべきです。息抜きがてら私生活を見せていた人たちは、もっと別のことに時間を使ってほしいと思います。

 作家集団はクローズドであれ、と言いたいのではありません。必要以上にオープンでありすぎるのがSNSのもたらしてくれた問題であるわけで、オープンとクローズドの区別がしっかり出来ていれば問題ないのです。創り手たちが普段どういうことをやっているか分からないからこそ、彼らが提供している作品だけで人間性などを判断するしかなく、その結果彼らに尊敬の念を抱く。それで良いではありませんか。もし創り手の性格や所業等に問題があれば、自然と溢れ出てくることでしょう。

 繰り返しますが、創り手は作品で勝負すべきものです。どれだけ多くの人と繋がっているか、どれだけ大きな評価点をもらっているか、どれだけ良い暮らしをしているかは、はっきり言って問題外でございます。プロ野球だろうが草野球だろうが、スポーツをやるからにはそれなりの結果が求められます。学校のテストの点が悪い言い訳として、遠くの地へ旅行に行っていたと言っても、おそらく通用しないでしょう。それと同じ理屈です。

 そもそも創り手に限らず、どんな人であれSNSを使うのは、本質的には大変難しいと思います。多くの情報が流れてくる中で、それらのうち、どれが自分にとって有用かを判断するのは困難を極めます。どうでも良い瑣末な情報が多数で、自分にとって本当に役に立ちそうのはほんの少ししかありません。それに、全ての情報が正しい(正確という意味です)とは限らないです。これらの条件がある中で、全ての情報に目を通しつつ、コントロールしてゆくというのは、おそらく無理でしょう。ほとんどの場合、ただ疲れるだけで終わってしまうのではないでしょうか。これこそ、いわゆる「SNS疲れ」の原因の一つだと思います。もっとも、正確な情報がどういうものであるか、その目を養うための練習にはなるかもしれません。しかし、そんなのはTwitterInstagramを使わなくてもできます。

 ともあれ、多くのリスクを背負ってでもSNSを使う理由など、もはやありはしません。多くの学校や企業などでは、SNSで余計な情報を垂れ流さないように、との教育を受けていると思います。同じように、創り手も余計なことを書かないでいただきたいです。ですが、SNS自体も企業のうちですから(忘れられがちですが)、あの手この手で書く意欲を掻き立てようとしてきます。この誘惑と常日頃戦って過ごすくらいなら、そもそもアカウントを持たないのが最善策というものです。「SNS疲れ」やSNS上での論争を起こしたくないなら、SNSを利用しなければ良い。単純な理屈です。

*1:かつて上岡龍太郎という芸能人が繰り返し言っていましたが、テレビの面白さと言えば、玄人が私生活を見せるか素人が芸をするか、この二つに一つ、なのだそうです。これはインターネットにおいても全然変わっていないのではないでしょうか。

なぜ私は同人小説を書こうとしているか

 はてなブログの「今週のお題」が「自己紹介」ということで、せっかくの良い機会ですし何かしら自己紹介めいた記事を書こうかと思っていたのですが、普通の単なる自己紹介では面白くありません。なので、ここは一つ、どうして同人小説に取り組もうとしているかについて、簡単に書いてみようと思います。

 もっとも、私はいわゆる一次創作(オリジナル)の小説にはほとんど取り組んだことがございません。これまでに主に取り組んできたのは二次創作の方です。どういうジャンルであるかと言いますと、プロフィールのアイコンから想像がつく方もいらっしゃると思いますけれども、ポケモンポケットモンスター)です。

小説を書き始めたこと自体は随分前から

 もっとも、最初からポケモンだった、というわけではありません。初めのうちは、何とは申し上げられませんが、別の作品の二次創作小説を書いていました。とは言っても、今から考えるとかなり稚拙で、そこら辺りの小学生や中学生が考える程度のものに過ぎませんでしたけれどもね。それに、ありがちな話ではありますが、完結までに至らなかったことも多々あったものです。

 このような、妄想にまみれただけの〝作品〟を書き始めたのは、もう十数年前になるでしょうか。今と比べると、確かに私は下手なものを書いているだけでしたけれども、それでも楽しかったのは間違いないと言えます。色々苦労はありましたが、あの頃は幸せだったのでしょう(周りの世界を知らないという意味でも)。

 ただ、そこから徐々に積み重ねていってレベルアップ、と行きたいところだったのですが、別の趣味に嵌ってしまって、色々と手をつけてしまったがために、しばらくは作品を創ることから離れてしまっていたのですね。なかなか、小説一筋、というわけにはいきませんでした。

 もしここで小説にかまけ続けていたら、また歴史は違っていたのだと思います。若いうちから物をずっと書き続けている方と比べると、私のように数年単位のブランクがあるだけでも、実力面で大きな差があることを痛感させられます。この差をどのようにしても埋められそうにはないですから、今の時点から頑張ってゆくしかないのは、言うまでもないことですが。

ポケモンの小説を書き始めたのは十年ほど前の話

 つい昨日のような出来事ではありますが、私がポケモンの二次創作小説に手を出したのは、かれこれ十年ほど前の話になります。

 きっかけは単純なものです。当時閲覧していた某コミュニティサイトで、私も書いてみたいと思った、というものなのです。ここで我慢しておけばまた話は違ったのでしょうけれども(そして、私は我慢することには賛成したいと思っています)、抑えが効かず、相も変わらず稚拙なものをいくらか書いて投稿しておりました。その中には完結したものもありましたし、結局完成しなかったものもありました。

 ここで順調に活動が続けられれば良かったのですが、私生活で悪い出来事が立て続けに起きてバタバタしてしまった結果、同人活動にも悪影響が出てしまいました。何とか作品を創り上げようとはしましたけれども、お世辞にも良いとは言えない精神状況では、まともに手につくはずなどありません。結局、他人にも散々迷惑をかけてしまい、一旦は同人から手を引くこととなりました。

 なお、この時点で制作していた某作品がきっかけで、とあるポケモンのことが好きになっていました(今はそれほどでもありませんが、思い入れ自体は深いものがあります)。二次創作によって愛着が増してゆく、という話は決して否定できるものではありません。

 ともあれ、離れてからしばらくした後、pixivである作品(もう公開していませんので作品名は伏せておきます)を見つけた結果、またしても作品を創りたいという欲求が沸々と湧いてきたのですね。それで、当初Twitterでアカウントを所有していた私は、様々な同人者と知り合いになることを目指しつつ、作品を創り上げようとしていました。

Twitterに振り回されてばかりだった同人活動

 同人活動は一見好転しそうに見えていたところですが、結局のところ、Twitterこそが諸悪の根源だったと言わなければなりません。少なくとも、私にとっては大変に相性の悪いツールでした。

 私のTwitterに対する姿勢は、以下の記事を書いて以来、ほぼ変わってはいません。

 どうも、Twitterを見ていると、創作活動に真に打ち込みたいというよりは、創作をダシにして交流したいだけの人が目立っています(恥ずかしながら、私もその一人だったと認めなければいけません)。Twitterで受ける作品も、作品の質そのものよりも、むしろネタの即興的な面白さの方が重要視されるように思います。これでは創作活動もクソもあったものではないです。向上心なんていうものはなくなってしまいますし、刹那的にしか物事を考えられなくなってしまいます。これがTwitterのあまりよろしくないところです。

 上の文章について少し補足を入れようと思います。

 Twitterにおいては、色々な方が自分の作品をアピールしようとしています。それ自体は悪いことではありません。できるだけ多くの方に見てもらいたいという気持ちは誰しも持っているものでしょうからね。ただ、どれだけ大勢の人に受け入れられているか、だけが全てではないのです。もしかするとTwitterでは全く持て囃されていない作品こそが傑作である可能性も否定できませんし、Twitterで有名な人だからと言って良い作品を書けるとは限りません。むしろ、自作のアピールやそれをダシにした交流に夢中になりすぎて、他の部分に悪影響が出てしまっては、それこそ問題というものです。

 もちろん、私生活あっての同人活動なので、私生活の方を立て直そうとするために同人活動から一時的に手を引くということは良いことです。私自身、プライベート面ではトラブル続きだったので、本来ならば同人活動よりも私生活を重視すべきでした。ですが、Twitterにおける同人界隈では、なぜか、どんな事情であれ創作を止めるのは悪いことだという風潮がありました(多分今でもそうなのだと思います)。ですから、多くの人はこぞって「作品を創っています」アピール(あるいは「創ろうとしているんです」アピール)をやっていたものです。私もそうでした。どうしてこのようにしてしまったのか、今から思えば不思議でなりません。

 はっきり言って、「私は創作しているんですよ」アピールは、周りから見ればうざったいの一言でございます。そんなものに手をつける暇があったら、実際に作品を創る方がよほどマシです。作品や姿勢のアピールは後でいくらでもできますが、優先順位としては創作そのものよりもはるかに下だと思います。しかしながら、大事なものが何であるかを見誤らせてしまう作用がTwitterにはあるようです。私生活を立て直すのが先だったのに、それを先延ばしにしたまま、Twitterにかまけていました。これでは良い作品ができるはずもありませんよね。

 ただ、周囲の方々のお力添えもあって、徐々に暮らし向きが上がってきた私は、おのずと上のようなことに気づきました。そして、今まで私がTwitter上で付き合ってきた方々は、実は単に意識が高いだけの人たちだったのではないか、とすら思うようになりました(本人たちにはその自覚はないようですが)。Twitterばかり見ていても、生活が一向に良くなるわけでもないですし、フォロワーさんたちがいざという時に駆けつけてくれて、身も心も助けてくれるというわけでもありません(できてせいぜい助言くらいでしょう)。

 そう感じた結果、私はTwitterを離れることができました。今は、何とか仕事を頑張りつつ、自分のペースで創作に取り掛かることができています。以前よりもはるかに良い生活ができていると言わなければなりません。

私は書くことが好きだからこそ小説を書き続けている

 上にもあったように、私は途中で何度か小説の同人活動からは離れています。ですが、今でも何とか続けようとしているのです。それはなぜか、考えてみることがしばしばあるのですが、何度でも同じ結論に行き着きます。すなわち、私は書くことそのものが好きだと言わざるを得ません。そうでなければ、どこかでパッタリとやめているはずでしょうから。

 大勢の方々に見てもらおうとか、少しでも感想が欲しいとか、そういったことよりも、書くことそのものに喜びを感じています。ですからブログの記事だって好き好んで書いているわけですし、小説のネタも思いついたところから書き出していっています。承認欲求がないわけではありませんが、私自身が本当にやりたいのは、そういうところなのでしょう。

 作品の評価自体は、私自身はすぐにされなくても良いと思っています。一年後や十年後、あるいは百年後に、どこかの誰かが目をつけて、「こりゃ良いものを読んだ」と思ってくれれば、それで良いのです。

 断筆したくてもできない性質の人間であることは、私の精神構造上、明らかな話であるように思います。言い方を変えるなら、「文章を書く」という行為に並々ならぬ拘りを持っているようです。もちろん、仕事や私生活は疎かにはできませんから、適度に折り合いをつけていきたいところではありますが、好きなことを無理にやめるわけにもいきません。少しでも良いから、周りに振り回されず、自分のペースで何とか続けていこうと思います。

アイデアやタスクはできるだけキーボードのみで出したい

 気質的な問題が大きいのでしょうが、 できることなら、私は余計な操作をせずにアイデアを具現化したいと考えています。キーボードだけで完結できるのでしたら、それが最も良いのです。マウスの使用やタップ操作等は最小限に抑えたい所存です。

 ですから、例えばタスク管理アプリの場合でも、できるだけキーボードで操作できるアプリを選びます。具体的にはOmniFocusとTaskPaperですね。

OmniFocus 2

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TaskPaper – Plain text to-do lists

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 なぜタスク管理のために2種類も使っているのかと言えば、両方ともに欠点があって、双方で補い合うといった形になっているからです。

 OmniFocusはどちらかと言えば溜まったタスクを消化することに重きを置いています。新しいタスクを生成することは、一応ショートカットキーが多数用意されてはいるものの、総じてあまり得意ではありません。他のタスク管理アプリよりもショートカットキーが豊富であり、タスクをアウトライン化してくれるという特性から、一応は使い続けていっているというところです。(とは言っても、簡単なタスク処理くらいならiOS純正のリマインダーの方がやりやすいんですけれどもね)

OmniFocus 2

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 一方、TaskPaperは同類のアプリの逆を行っている感がします。こちらは純粋なテキストベースのファイルによってタスクを管理する方式を取っています。これにより、新たなタスクを次々と書き出せてしまうのですね。アプリは日本語には対応していないのですが、フォーマットは理解しやすいですし、ファイル自体は日本語が含まれていても全く問題がありません。キーボードでガシガシとタスクを生成したいときには非常に便利です。

 ただ、このTaskPaperはOmniFocus等と違って、通知機能がありません。また、iOS版の純正アプリもありません(かつては存在したようですが、随分前に開発中止、App Storeでも公開停止になっています)。その代わり、Editorialというサードパーティのアプリで同じような操作感でTaskPaperファイルを処理できます(同期には要Dropboxアカウント)。*1

Editorial

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 それでは、肝心のアイデア出しには、どういったアプリを使っているか。結局のところ、私はOmniOutlinerおよびTaskPaperに落ち着いています。

 OmniOutlinerは言わずと知れたアウトライン生成アプリです。他のアプリに比べると随分高額ですが、最近、Mac版では廉価版(OmniOutliner 5 Essential)が出たので、多少は求めやすくなりました。画像やオーディオファイルの扱いに難がありますし、デバイス間の同期には専用のクラウドサーバを使用する必要がありますが、テキストのみである限りはどんどんアイデアを書き出していけるので、結構重宝しています。装飾が事細かに行えるのも良いですね(煩わしく思うことも多々ありますが)。

OmniOutliner 5

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  • The Omni Group
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OmniOutliner 2

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 TaskPaperについては上で簡単に述べましたが、アイデアをタスク化することで実行に移せるようになる、というのは何度でも肝に銘じておきたいところです。OmniFocusだと少々手間が掛かりますが、TaskPaperはすぐにでもタスクを書き出せるのが一番の利点なので、この方法もどんどん採用できるというものです。

 ところで、様々なアイデアをビジュアル化することにより、作成を支援してくれるアプリがiPadMacに存在していることは、皆様ご存じかと思います。代表的なものとしては「Mindnode」や「Scapple」、ちょっと知名度の劣るものでは「iThoughts」あるいは「IdeaGrid」があります。私はこのようなアプリに色々手をつけてきましたけれども、そこで得た結論といたしましては、「私にはこのようなアプリは合わない」というところです。

 どうして合わないかを考えてみたのですが、アイデアをビジュアル化するまでの過程が少々煩わしく感じられるのが一番かと思います。テキストベースならキーボードだけでだいたいの操作は終わってしまいますが、アイデアのビジュアル化を行うためにはマウスやタップ・スワイプ操作が必須です。

 何度でも書きますが、アイデアやタスク等を書き出すのに、あまり煩わしい操作はしたくありません。できることなら、マウスやトラックパッド等は無しで済ませたいです。これからも、キーボードの使用に最適化されたアプリを使い続けていけたら良いな、と思っています。

*1:iOSにおいてはTaskmatorというサードパーティ製アプリもありますが、正直に申し上げると、TaskPaperやEditorialとは全く別物のアプリと考えた方が良いです。

私には「Magic TrackPad 2」はどうやら使いこなせそうにはない

Apple Magic Trackpad 2 MJ2R2J/A

Apple Magic Trackpad 2 MJ2R2J/A

 実を言うと、Apple純正のトラックパッド「Magic TrackPad 2」を購入してからおよそ4ヶ月くらいが経っています。ですが、最近はもっぱら無線マウスに切り替えており、「Magic TrackPad 2」は全然使っておりません。やはり、私にはトラックパッドよりもマウスの方が合っているように思うのです。

 ここで理由をああだこうだと申し上げることもできるのですが、トラックパッドとて道具ですから、人によっては合っている方もいらっしゃるでしょうし、私のように合わない人もいる、というだけの話で落ち着くような気がします。なので、この際、取り立てて問題にすべきではないように思います。

 ただ、この「Magic TrackPad2」の長所と短所については書いておくべきでしょう。簡単に以下にまとめておくことにします。

長所

  • マウスと比べて、あまりスペースを取らない。
  • マウスよりも複雑な操作がワンタッチでできる。
  • バッテリーが比較的長持ちしやすい(使用頻度にもよりますが、一ヶ月くらいは持つと思います)。

短所

  • いちいちトラックパッド上に手を置いて指を滑らせなければいけない。マウスだと持って動かすだけなので操作が楽チン。
  • 操作の種類が多くて、どういうやり方で指を用意すれば良いのか分からないことがある。また、そのために誤って意図しない別の操作をしてしまうことがある。

マウスと「Magic TrackPad」、どちらをとるべきか

 これはもう人によって変わってくると思います。(難しい言い方になりますが)ポインティングデバイスに何を求めているかによるでしょう。

 一つの機器で複雑な操作までカバーしたい方は「Magic TrackPad 2」で十分やっていけますが、シンプルさを求めたいのでしたら普通のマウスで構わないでしょう。「Magic TrackPad 2」の価格はおよそ10,000円と高いですので、無理に急いで手をつける必要はないように思います。

 今回、私はどうしてもマウスのシンプルさが恋しくなったのでマウスを選び直すことにしました。結局、無駄遣いにしかならなかったような気もしますけれども、これも致し方ないと割り切って、今ある環境を大切にしていかないといけないな、と思った次第でございます。

iPadの執筆環境について

 私はここ最近はもっぱらiPadで文章を書いています。MacWindowsを使うことはほとんどありません。一応、MacBookSurface Proが欲しいとは考えてはいるのですが、正直のところ、文章をみっちり書くだけのためにわざわざ高額なパソコンに手を出すのもどうかな、とも思っている次第です(iPadも十分高額ですが)。今持っているMac miniLenovoのノートパソコンもiPadほど使いこなしているとは言い難いですし、ね。

 そこで、この記事ではiPadで文章を書くということについて考えていきたいと思います。

なぜiPadなのか

 まず、私がiPadでの執筆にこだわる理由について書いていきます。

 iPadの特徴としてよく挙げられるのは、小さいこと、軽いこと、薄いことなどでしょうが、このような特徴を兼ね備えたノートパソコンも続々と出てきているので(そもそもAppleからもMacBookMacBook Airが出ています)、昨今では特に目立っているとは言い難いところがあります。

 ファイル管理方式についても、MacWindowsに搭載されているような従来の一括管理形式ではなく、アプリごとに使用ファイルが割り当てられているものとなっています。この辺り、モバイル向けではなくデスクトップと同等のOSを搭載しているSurface Proとは一線を画しており、人によっては馴染めないところがあるかもしれません。

 それでも、私からすれば、そうだからこそiPadを使いたいのです。アプリさえ開いてしまえば、書きたいものにすぐにアクセスできる環境こそが素晴らしいと思います。目的のファイルを開くために余計な操作をする必要などありません。ウィンドウも基本的には一つのみ(場合によっては二つ)ですから、他のウィンドウに気を取られるといったことはありません(ただし、プッシュ通知機能という厄介なものはありますが)。

 それに、iPadに限らず、タブレット端末は常時起動させておくのが基本だと思いますが、そのために書きたいときにすぐ書けるのも魅力だと思います。従来型のパソコンのように長い起動時間に煩わされることなどないのです。

 以上のことから、私はiPadを執筆用として使っています。ただし、特性上あまり込み入った操作はできません。あくまでも書くという行為に専念したいときに使うべきものだと思います。

執筆用アプリ

 アプリの選定は重要です。自分にとって良いものを使わないと、書くという行為そのものが嫌になってくることでしょう。昨今はそれなりに良いアプリがだいたい揃っていますが、万人にとって良いものというのはなかなかないと思います。だからこそ、様々なブログを見たり実際に使ってみたりして、自分に合っているものを選び抜くことが大切になってきます。

 私の使っている執筆用アプリは何かと言いますと、「Ulysses」です。アプリの中でも群を抜くほどの高額なものですが(iOS版だけで3,000円もします)、価格相応と言うべきほどの使いやすさを誇っていると思います。他のアプリ(「iA Writer」や「Scrivener」など)に手をつけていた時期もありましたけれども、結局はこの「Ulysses」に幾度となく戻ってきています。

Ulysses

Ulysses

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「Ulysses」の詳細については他の記事に譲るとして、主な特徴だけ以下に挙げておきます。

  • Markdownをベースとしたプレーンテキスト方式
  • 見え方(行間の度合いや一行あたりの文字数など)を自由自在に編集できる
  • 執筆中は他の要素が一切表示されない
  • 自動バックアップ機能が標準で搭載されている
  • iCloudによりiPhoneiPadMacとの間でシームレスな同期が可能(Dropboxを通じてWindowsとも同期ができる)

 ちなみに、ただ「書く」という点に関して見れば、「Ulysses」はMac版よりもiOS版の方が執筆しやすいのではないかと思います。というのも、Mac版ではファイル一覧などを画面から消すのに一手間かかりますが、iOS版ではそんなことを気にする必要もなく、一覧の方から勝手に消えてくれるからです。

外部キーボード

 本格的な執筆を行う上では外部キーボードは必須だと思います。ソフトウェアキーボードでも執筆ができないことはないのですが、画面が大きく覆われる上に、いちいちiPadを何度もタッチするのが非常に面倒で仕方がありません。使えるのならハードウェアを使った方が良いでしょう。

 iPad用のキーボードは色々出ていますが、私が使っているのは、Apple純正の「Magic Keyboard」です。Mac用としても使えますが(と言うよりそちらがメインかと思います)、iPad向けにも最適化されており、これを超えるiPad用のキーボードはないと思っています。

Apple Magic Keyboard - JIS MLA22J/A

Apple Magic Keyboard - JIS MLA22J/A

 この「Magic Keyboard」の主だった特徴は以下の3点です。

  • 日本語版(JIS形式)でも問題なく使える
  • 「英数キー」「かなキー」により入力モードをワンタッチで変更可能
  • バッテリーが長持ちする(ウィジェットにてバッテリー残量が確認可能)

 以上の他にはあまり目立った特徴はないのですが(マルチペアリングもできません)、それでも十分すぎるほどの能力を発揮してくれます。タイプもそれなりにやりやすく、申し分のない一品だと思います。

終わりに

 Apple製品ユーザの中でも、執筆をMacBookで行うかiPadで行うか、あるいはiPhoneでやるのかは意見の分かれるところでしょう。私はiPadの利点を活かして執筆を続けていきたいと思っているのですが、人によってはMacBook Proでないとやってはいられないでしょうし、フリック入力で何でも済ませてしまうことも十分にあり得ます。

 ただ、iPadでの執筆はなかなか良いものなのではないかと思い、そういう人たちに向けてこの記事を書いた次第です。わざわざMacBookSurface Proに手をつけなくても、だいたいのことはiPadで十分やっていけるでしょう。無論、同人誌を作ろうとなると話が違ってきますが。